インストール手順
ネットワーク設定
始めにネットワークの設定を行います。
DNSサーバの設定
DNSサーバの設定を行います。nslookupコマンド、digコマンドなどでホストの名前解決ができることを確認します。
アウトバウンドHTTPS接続の許可
Durianは端末情報自動更新を行う際、Durian更新サーバにHTTPSで接続します。ルーター・ファイアウォールなどでHTTPSアウトバウンド接続が拒否されていないかどうかを確認します。
アウトバウンドHTTP接続の許可(Durian Proxyのみ)
Durian Proxyはプロキシ先サーバにHTTPで接続します。Durianをインストールするサーバからプロキシ先サーバにHTTP接続可能かどうかを確認します。必要であれば、ファイアウォールなどの設定を変更します。
アウトバウンドSMTP/POP接続の許可(Durian フィルタ エンタープライズ版のみ)
メール機能を利用する場合、DurianからSMTPサーバおよびPOPサーバに接続します。DurianをインストールするサーバからSMTPサーバおよびPOPサーバにSMTP/POP接続可能かどうかを確認します。必要であれば、ファイアウォールなどの設定を変更します。
ライブラリのインストール
Durianをインストールする前に、必要に応じて以下のライブラリのインストールを行います。
Java Advanced Imaging(JAI)
画像変換機能を利用する場合、JAI 及び JAI Image I/O Tools が必要です。ライブラリは、JDKにインストールするか、もしくはアプリケーションサーバの共有ライブラリとしてインストールします。
IBM WebSphere Application Server のJDKへインストールする手順
- アプリケーションサーバが動作している場合は、停止します。
- JAI 1.1.2 と JAI Image I/O Tools 1.1 を http://www.oracle.com/technetwork/java/javasebusiness/downloads/java-archive-downloads-java-client-419417.html よりダウンロードします。
- JDKホームディレクトリ(例:/opt/IBM/WebSphere/AppServer/java)へ移動します。
- ./jai-1_1_2-lib-linux-i586-jdk.bin を実行します。
- ライセンス規約に同意する場合、yes を入力します。
- ./jai_imageio-1_1-lib-linux-i586-jdk.bin を実行します。
- ライセンス規約に同意する場合、yes を入力します。
Interstage Application Server のJDK6へインストールする手順
- アプリケーションサーバが動作している場合は、停止します。
- JAI 1.1.2 を http://www.oracle.com/technetwork/java/javasebusiness/downloads/java-archive-downloads-java-client-419417.html よりダウンロードします。
- jai-1_1_2_01-lib-windows-i586.exeを実行し、作成されたC:\jai-1_1_2_01\lib内のjai_codec.jar、jai_core.jar、mlibwrapper_jai.jarをJDK6\jre\lib\extへコピーします。
※"This is not a proper JDK directory. "というエラーメッセージが出力されインストールできない場合は、JDKディレクトリ内にディレクトリ jre/lib/i386 を作成してからインストーラを再度実行します。
※インストール手順の詳細は、JAI および JAI Image I/O Tools 同梱のドキュメントを参照してください。
※JDK 6以上をご利用の場合、JAI Image I/O Tools のインストール作業は不要です。
JavaMail/JavaBeans Activation Framework(JAF)
Durian フィルタ エンタープライズ版 では、JavaMail 1.3以上 及び JavaBeans Activation Framework(JAF) 1.0以上 が必要です。ライブラリは、JDKにインストールするか、もしくはアプリケーションサーバの共有ライブラリとしてインストールします。
以下に Apache Tomcat 5.0 の共有ライブラリとしてインストールする手順を示します。
- アプリケーションサーバが動作している場合は、停止します。
- JavaMail 1.4 を http://www.oracle.com/technetwork/java/javamail/ よりダウンロードします。
- ダウンロードしたファイル javamail-1_4.zip を解凍します。
- 解凍したディレクトリ内のファイル mail.jar を共有ライブラリディレクトリ(例:/usr/local/tomcat/shared/lib)へコピーします。
- JAF を http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index-135046.html よりダウンロードします。
- ダウンロードしたファイル jaf-1_1-fr.zip を解凍します。
- 解凍したディレクトリ内のファイル activation.jar を共有ライブラリディレクトリ(例:/usr/local/tomcat/shared/lib)へコピーします。
※アプリケーションサーバやJDKによっては、既にインストールされている場合があります。
※インストール手順の詳細は、JavaMail および JAF 同梱のドキュメントを参照してください。
Java Secure Socket Extension(JSSE)
JDK 1.3を使用する場合、Java Secure Socket Extension(JSSE) が必要です。ライブラリは、JDKにインストールするか、もしくはアプリケーションサーバの共有ライブラリとしてインストールします。
以下に Apache Tomcat 5.0 の共有ライブラリとしてインストールする手順を示します。
- アプリケーションサーバが動作している場合は、停止します。
- JSSE を http://java.sun.com/products/jsse/ よりダウンロードします。
- ダウンロードしたファイル jsse-1_0_3_04-gl.zip を解凍します。
- 解凍したディレクトリ内のファイル jsse.jar, jcert.jar, jnet.jar を共有ライブラリディレクトリ(例:/usr/local/java/lib/jre/ext)へコピーします。
※アプリケーションサーバやJDKによっては、既にインストールされている場合があります。
※インストール手順の詳細は、JSSE同梱のドキュメントを参照してください。
Durianのインストール
Durianモジュールはwar形式(Web Application Archive形式)となっています。通常のWebアプリケーションをインストールする方法でインストールします。
※Durianは、Webアプリケーション内のディレクトリ WEB-INF/durian/ 以下にファイルを書き込みます。アプリケーションサーバの実行ユーザからの書き込み権限が必要です。
IBM WebSphere Application Server 8/7/6/5
- WebSphere管理コンソールを開きます。
- 左側のペインで[アプリケーション]-[新規アプリケーションのインストール]を選択します。
- アプリケーション・インストールの準備画面で、[参照]を選択し、warファイルを選択します。
- コンテキスト・ルートを入力し(例:/foo)、[次へ]を選択します。
- [次へ]を4回選択します(必要があれば、項目を設定します)。
- 設定に間違いがないことを確認し、[終了]を選択します。
- 左側のペインで[アプリケーション]-[エンタープライズ・アプリケーション]を選択します。
- インストールしたアプリケーションを選択します。
- 追加プロパティにある[セッション管理]を選択します。
- [セッション管理のオーバーライド]および[URL 再書き込みを使用可能にする]の左側のチェックボックスを選択し、[適用]を選択します。
- [保管]を選択し、マスタ構成に変更を適用します。
- 左側のペインで[アプリケーション]-[エンタープライズ・アプリケーション]を選択します。
- インストールされたアプリケーションの左側のチェックボックスを選択し、[始動]を選択します。
Oracle WebLogic Server 8
- WebLogic Administration Console を開きます。
- ナビゲーションツリーで[mydomain]-[デプロイメント]-[Webアプリケーションモジュール]ノードを選択します。
- 右ペインで、[新しいWebアプリケーションモジュールのデプロイ...]を選択します。
- warアーカイブもしくはwarファイルを展開したディレクトリを選択し、[モジュールの割り当て]を選択します。
- [デプロイ]を選択します(必要があれば、項目を設定します)。
※Durian 4.3.1以前では、warアーカイブによるデプロイに対応しておりません。
Oracle WebLogic Server 10/9
- WebLogic Server Administration Console を開きます。
- ナビゲーションツリーで[mydomain]-[デプロイメント]ノードを選択します。
- [ロックして編集]ボタンを選択します。
- 右ペインで、[インストール]を選択します。
- warアーカイブもしくはwarファイルを展開したディレクトリを選択し、[次へ]を選択します。
- [このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする]を選択し、[次へ]を選択します。
- [次へ]を選択します(必要があれば、項目を設定します)。
- [完了]を選択します(必要があれば、項目を設定します)。
- [変更のアクティブ化]を選択します。
- ナビゲーションツリーで[mydomain]-[デプロイメント]ノードを選択します。
- [ロックして編集]ボタンを選択します。
- 右ペインで、デプロイしたアプリケーションをチェックし、[起動]-[すべての要求を処理]を選択します。
- [はい]ボタンを選択します。
※Durian 4.3.1以前では、warアーカイブによるデプロイに対応しておりません。
Oracle WebLogic Server 12c
- WebLogic Server Administration Console を開きます。
- ナビゲーションツリーで[mydomain]-[デプロイメント]ノードを選択します。
- 制御タブで[インストール]を選択します。
- warファイルを選択し、[次へ]を選択します。
- [このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする]を選択し、[次へ]を選択します。
- [次へ]を選択します(必要があれば、項目を設定します)。
- [終了]を選択します(必要があれば、項目を設定します)。
- [変更のアクティブ化]を選択します。
- ナビゲーションツリーで[mydomain]-[デプロイメント]ノードを選択します。
- 右ペインで、デプロイしたアプリケーションをチェックし、[起動]-[すべての要求を処理]を選択します。
- [はい]ボタンを選択します。
※WEB-INF/weblogic.xmlデプロイメント・デスクリプタに以下に示す記述を追加します(url-rewriting-enabled 要素をtrueに設定します)。
<weblogic-web-app xmlns="http://www.bea.com/ns/weblogic/weblogic-web-app"> <session-descriptor> <url-rewriting-enabled>true</url-rewriting-enabled> </session-descriptor> </weblogic-web-app>
Adobe JRun 4
- 適当なディレクトリにコンテキストパスに使用する名前でディレクトリを作成します(例:foo)。
- 作成されたディレクトリ内でwarファイルを展開します(warファイルはzip形式です)。
- JRun Default Serverのルートディレクトリの下にディレクトリをコピーします。
- JRun のオートデプロイ機能がOFFの場合には JRun Default Server を再起動します。
Adobe ColdFusion 11/10 サーバー設定
- 適当なディレクトリにディレクトリを作成します(例:foo)。
- 作成されたディレクトリ内でwarファイルを展開します(warファイルはzip形式です)。
- 展開されたディレクトリ内の WEB-INF/web.xml ファイルを別のファイル名に変更します(例:web.xml.durian)。
- [ColdFusionルート]/cfusion/wwwroot ディレクトリに展開したファイルをコピーします(上書きされるファイルはありません)。
- [ColdFusionルート]/cfusion/wwwroot/WEB-INF/web.xml ファイルをバックアップします(例:web.xml.org)。
- [ColdFusionルート]/cfusion/wwwroot/WEB-INF/web.xml に以下に示す記述を追加します(filterタグ、filter-mappingタグ、servletタグ及びservlet-mappingタグを追加します)。
- ColdFusionサーバーを再起動します。
[ColdFusionルート]/cfusion/wwwroot/WEB-INF/web.xml へ追加する記述
<filter> <filter-name>Durian Filter</filter-name> <filter-class>jp.co.symmetric.durian.DurianFilter</filter-class> </filter> <filter-mapping> <filter-name>Durian Filter</filter-name> <url-pattern>/*</url-pattern> </filter-mapping> <servlet> <servlet-name>Durian Admin Servlet</servlet-name> <servlet-class>jp.co.symmetric.durian.admin.servlet.DurianAdminServlet</servlet-class> </servlet> <servlet-mapping> <servlet-name>Durian Admin Servlet</servlet-name> <url-pattern>/durian/admin/*</url-pattern> </servlet-mapping>
Adobe ColdFusion 9/8/MX 7 サーバー設定
- 適当なディレクトリにディレクトリを作成します(例:foo)。
- 作成されたディレクトリ内でwarファイルを展開します(warファイルはzip形式です)。
- 展開されたディレクトリ内の WEB-INF/web.xml ファイルを別のファイル名に変更します(例:web.xml.durian)。
- [ColdFusionルート]/wwwroot ディレクトリに展開したファイルをコピーします(上書きされるファイルはありません)。
- [ColdFusionルート]/wwwroot/WEB-INF/web.xml ファイルをバックアップします(例:web.xml.org)。
- [ColdFusionルート]/wwwroot/WEB-INF/web.xml に以下に示す記述を追加します(filterタグ、filter-mappingタグ、servletタグ及びservlet-mappingタグを追加します)。
- ColdFusionサーバーを再起動します。
[ColdFusionルート]/wwwroot/WEB-INF/web.xml へ追加する記述
<filter> <filter-name>Durian Filter</filter-name> <filter-class>jp.co.symmetric.durian.DurianFilter</filter-class> </filter> <filter-mapping> <filter-name>Durian Filter</filter-name> <url-pattern>/*</url-pattern> </filter-mapping> <servlet> <servlet-name>Durian Admin Servlet</servlet-name> <servlet-class>jp.co.symmetric.durian.admin.servlet.DurianAdminServlet</servlet-class> </servlet> <servlet-mapping> <servlet-name>Durian Admin Servlet</servlet-name> <url-pattern>/durian/admin/*</url-pattern> </servlet-mapping> <servlet-mapping> <servlet-name>FileServlet</servlet-name> <url-pattern>/durian/images/*</url-pattern> </servlet-mapping> <servlet-mapping> <servlet-name>FileServlet</servlet-name> <url-pattern>*.gif</url-pattern> </servlet-mapping> <servlet-mapping> <servlet-name>FileServlet</servlet-name> <url-pattern>*.jpg</url-pattern> </servlet-mapping> <servlet-mapping> <servlet-name>FileServlet</servlet-name> <url-pattern>*.css</url-pattern> </servlet-mapping>
※使用する全ての静的リソースの拡張子に対してservlet-mappingタグを指定します(上記の例では*.gif、*.jpg、*.cssに対して指定されている部分)。
Apache Tomcat 8/7/6/5/4
- warファイル名をコンテキストパスに使用する名前 (例:foo.war) に変更します。
- warファイルをTomcatルートディレクトリの下にあるwebappディレクトリにコピーします。
- Tomcatを起動します。
Interstage Application Server 11/9/6
- warファイル名をコンテキストパスに使用する名前 (例:foo.war) に変更します。
- Interstage管理コンソールを起動します。
- インストール対象のワークユニットを左側のペインから選択します。
- ワークユニットの「操作」の画面で、上部のタブから「配備」を選択します。
- 「配備ファイル」の欄に、warファイルとパスを指定します。
- 「配備」ボタンをクリックし、配備を実行します。
- ページの下部に配備処理が完了した旨のメッセージが出れば完了です。
JBoss Application Server 5/4
- warファイル名をコンテキストパスに使用する名前 (例:foo.war) に変更します。
- warファイルを[JBossホーム]/server/default/deployディレクトリにコピーします。
HITACHI Cosminexus V7
- DurianをインストールするJ2EEサーバを構築します(詳細はCosminexusのマニュアルをご参照ください)。
- J2EEサーバにwarファイルをインポートします(例:cjimportres cmx_Durian_unit1_J2EE_01 -type war -f durian-4.1.4-filter-ee.war)。
- インポートしたwarファイルをJ2EEアプリケーションに追加します(例:cjaddapp cmx_Durian_unit1_J2EE_01 -type war -name durian_filter -resname "Durian 4.1 Filter")。
- リソースの属性ファイルを作成します(例:cjgetappprop cmx_Durian_unit1_J2EE_01 -name durian_filter -type all -c durian-4.1.4-filter-ee.xml)。
- J2EEアプリケーションを開始します(例:cjstartapp cmx_Durian_unit1_J2EE_01 -name durian_filter)。
インストール確認
Webブラウザで管理ツールを表示します。
http://servername:port/foo/durian/admin/
※URL内の servername は、Webサーバのホスト名もしくはIPアドレスです。
※URL内の port はポート番号で、Webサーバやアプリケーションサーバの設定により異なります。
※URL内の /foo はコンテキストパスです。
※初期状態でのログインIDは durian、パスワードは durian です。
以下にアプリケーションサーバの内部HTTPサーバ経由でアクセスする場合のURLを例として示します。
WebSphere 8/7/6 | http://servername:9080/foo/durian/admin/ |
---|---|
WebSphere 5 | http://servername:7080/foo/durian/admin/ |
WebLogic 12c/10/9/8 | http://servername:7001/foo/durian/admin/ |
JRun 4 | http://servername:8100/foo/durian/admin/ |
ColdFusion 11/10/9/8/MX 7 | http://servername:8500/durian/admin/ |
Tomcat 8/7/6/5/4 | http://servername:8080/foo/durian/admin/ |
Interstage 11/9/6 | http://servername:8080/foo/durian/admin/ |
JBoss 5/4 | http://servername:8080/foo/durian/admin/ |
Cosminexus 7 | http://servername:8080/foo/durian/admin/ |